昆虫世界の終焉(2)

In the U.K. researchers say 23 bee and wasp species have gone extinct in the past century. Scientists say the apocalypse could trigger, "a catastrophic collapse of the Earth's ecosystems".

(イギリスでは、研究者たちは、23のミツバチやカリバチ(スズメバチやアシナガバチ等)の種が前の世紀に絶滅してしまった、という。科学者らはその(昆虫世界の)終焉は、「地球の生態系の壊滅的な崩壊」を引き起こすだろう、と伝えている)

 

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巣に帰ってきたミツバチが異常な行動を取ったり、働きバチが幼虫や女王バチを残したまま巣に戻らないなどの怪現象が1990年代に入ると世界各地で頻発しました。これを「蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、Colony Collapse Disorder, CCD)」と呼んでいます。2007年までに北半球のミツバチの4分の1が消えたと言われています。この現象は、国内でも確認され、はちみつの生産だけでなく、ミツバチに頼っている農家の野菜や果物の受粉にも支障をきたしています。この現象の原因と疑われているのが1990年代から世界で急速に普及した農薬「ネオニコチノイド」です。少量でも効果抜群で効果が長持ちするので「夢の農薬」だと多くの米農家が愛用しています。ミツバチには、水田の水を好んで巣に持ち帰る性格があるため、この農薬の使用がミツバチ減少と関係があるかもしれないと疑われています。EUは、2013年5月、「蜂群崩壊症候群」は、ネオニコチノイド系農薬が主な原因かもしれぬとして使用を規制する決定をしましたが、ミツバチ減少とその農薬との因果関係はまだ科学的に立証されていないため大きな波紋を呼んでいます。